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系統別年度別ソフト売上と週間各地点での昨年度単純比較150329

PS据え置き機が今年度20回目のプラス(+27.5万本)、PS携帯機が今年度14回目のプラス。(+4.5万本)

大作が集中した今年度最大の激戦区でPS据え置き機携帯機が両方ともプラスに。特にPS据え置き機は昨年度の激戦区だった先週分のマイナスを帳消しにする形。一方PS携帯機は先週分を差し引くとマイナス12万本と市場の伸び悩みを感じる形に。
任天堂携帯機はシアトリズムというある程度規模のある新作が出てもマイナス7万本。今年に入ってプラス週は1週のみとソフト不足はあるにせよ厳冬期に入っている。任天堂据え置き機はマイナスだが、1.4万本とWiiU自体のボリュームのなさから数は少なめに。

ロングテールは多機種マルチの進展で、IPが複数ランクインする形もあり、12位はが大幅プラス。25-50位はマイナスだが、PS4のローンチの影響がなくなったこともあり、下げ幅を急速に縮小している。今週の新作は50位までならしばらくチャートに残ると思われ、ここ1-2週で40週続いた連敗記録は止まる可能性が高い。逆に止まらないならかなり深刻だ。

来週はスパロボのあるPS携帯機はプラスの可能性が高い。PS据え置き機も、大量新作の2週目ということもあり、プラスも充分にありえる。ゼノブレイドがでる任天堂携帯機は昨年度マリオアイランドと妖怪ウォッチで7万本分あるので、それなりに売れないと跳ね返されるだろう。


+週PUは期待確率の上限です。信頼区間は95%。


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2014年度が終了した。一言でいうなら、妖怪ウォッチで数を稼げた任天堂携帯機を除くと、2割近いマイナスで、DL市場の移行を考慮に入れても記録的な市場縮小となった年として記憶されるだろう。

この連載は悪意をもって解釈すればCS全滅論につながる側面を持っているので、非常に受けが悪い。都合の悪いことを書くなよ、と思っている方もいると思う。しかしここまで市場の鈍化が明白なら、誰かがどこかで、書いているだろう。

機種別の数字を見るかぎり、PS3は昨年度から半減しており、これは明白なシュリンク。PSPとWiiは今年で数字上としてはほぼ落ちきり、新年度からの影響力はほぼなくなっただろう。そして妖怪ウォッチフィーバーがあった任天堂携帯機以外全てのハードで共通することは、旧世代機の落ち込みを現世代機がカバーできていない。1年目のPS4はともかくとして、すでにソフトの充実が図られる年度になる、vita、WiiUで市場の巻き取りに両方失敗しているのは恐ろしいことだ。特に大作をきちんと出したWiiUは極めて深刻だ。

経営的な観点で見れば、経営資源の割り振りを見直す動きになっても致し方ない事態だ。

PS4がようやく低空飛行を脱した感があり、明るい話もあるが、ここであえて書いておく。
PSハードの年末商戦(11月最終週)から3月末までの昨年度比だ。

PS据え置き機
11月最終週-3月末 -128万本 

11月最終週-12月最終週 -89万本 
1月-3月最終週 -39万本

PS携帯機
11月最終週-3月末 -53万本 

11月最終週-12月最終週 -28万本 
1月-3月最終週 -25万本

ご存知の通り、今年度は年末商戦が手薄で2月以降のラインナップが分厚かった年だが、どちらで区切ってもマイナスだった。PS据え置き機は本体同梱の35万本分のナックを考慮に入れてもほぼトントン。PS4のローンチ週の対昨年度のマイナス55万本を差し引いても年末商戦のマイナスを埋められなかった。PS携帯機は綺麗に折半する形でマイナス。

さらに問題なのはPS据え置き機は1月以降の13週でプラス週が7週あった。つまり新作投入の効果がきちんと対昨年度で出ているにも関わらず、PS4市場の天井低さとPS3市場のシュリンクの相乗効果で対昨年度の観点ではまだペイできていない、ということだ。PS4のソフト市場はもっと売れないといけない。その為にもハードを力強く普及させないといけない。そういう状況だ。

これをPS4市場が立ち上がっていないことによる一過性の物ととるか、市場の縮小と取るかは立場によって異なる。しかしPS3のソフト市場が縮小が今年も急ならば、PS4だけでは埋められない恐れもあり、そうなると2014年度にPS携帯機や任天堂据え置き機と同等の流れになりかねない。その可能性は頭の片隅に入れておいたほうがいい。新年度のPS4は普及台数の割りに売れているでは力不足で、PS3の代替として評価されるだけの力強さが要求される。その為にはソフトラインナップの継続的な投入は必須で、SCEJAの施策は極めて重要だし、サードパーティが据え置き機を本当に支える気が有るのかも重要になる。

新年度の展望だが、昨年度は消費税増税後が比較対象となり、前述の通り、PSPやWiiのシュリンクがほぼ完了した状態の比較となる。PS携帯機や任天堂据え置き機は大幅にハードルが下がる。普通に考えればプラスになってもおかしくない。特にvitaは昨年度大作に頼らないで積み上げた数字だけに、特殊要因をあまり考えなくていい。個人的にはただプラスというより、2014年度のマイナスをしっかり埋めるくらいのプラスであってほしいと願っている。

PS据え置き機は、PS4のソフトラインナップが重要。特にPS3/vitaマルチがどれだけ確保されるかが大事だ。MGSといった核となるソフトやFF15も今年度内発売もありえる状況なので、飛躍のチャンスはあるはずだ。あとはPS3の縮小が止まるのか、止まらないか次第となるだろう。ただしPS据え置き機はナックを除いても2014年度に320万本近く落としている。2年目のPS4である程度纏まったプラスに持ち込めないならば、やはり2014年度のマイナスはシュリンクだった、ということになりかねない。本当に今年は正念場。PS4頑張ってではなくPS4売れてる、ぐらいの勢いが欲しい。

一方恐ろしいことになりそうなのは任天堂携帯機だ。おそらく今年度中にはMHナンバリングは出ないだろう。コレだけで200万本以上のマイナス、スマブラも無く、ポケモンが出ないととんでもないこととなる。さらに妖怪ウォッチも年度内に2本、両方とも馬鹿売れという出来すぎな状況にはならないだろう。(それでも相当売れるだろうが)任天堂携帯機は、極端な大作依存による市場になっているので、昨年度より大作IPが数本減るだけで、記録的な対昨年度マイナスとなる。当ブログで書いたとおり2015年度は正念場で、率直に言って新ハードNXの発売時期は国内では1年遅い。今のラインナップのままだと任天堂携帯機は、経済誌の3面記事に書かれるくらいのハッキリした低落局面になりかねない。

そういう意味で4月発売のパズドラマリオは今年度いきなりの試金石(マクロな観点で見ればWiiUや3DSのゼノシリーズは些細な話)となる。2013年度のパズドラ並のロケットスタートが欲しい所だ。これは決してハードル上げではなく、対昨年度で見たときの話だ。

最後にここまで書くと、あなた全滅論者でしょ?と必ず言われると思うので、ゲーマーの立場として書いておくと、実の所PSユーザーである限り、そこまで心配していない。理由が二つある。まずPSハード販売における日本市場の影響力は既にほとんど無い。売れようと売れまいと、大した影響は無い。だから日本市場がシュリンクしたとしてもPS4に関しては、PSハードが消える、という話にはならない。

次に、そうは言っても和ゲーでなくなるでしょ?という話になるが、すでにPSのソフト市場はPS3時代のサードパーティの合理性に乏しいソフト展開の影響をモロに受ける形で大作に依存しない市場となっている。市場のシュリンクで真っ先に影響を受けるのは大作。だが大作が市場を動かした、というのはFF13とMH以外殆ど無いだろう。大半のユーザーは中小型の販売規模のIPで自分の好みにあったタイトルを楽しんでいる。昨今ではこの販売規模だと洋ゲーと和ゲーを区別にしないユーザーもかなり増えた。洋ゲーの充実振りは言うまでもないことだ。
そしてPS3世代を経て、リリーススピードが遅い乃至、短い期間でファンが支持できる一定のクオリティを維持できないIPやソフトメーカーは強烈なファンがいるものを除いて、淘汰された。中堅タイトルに影響が無いかといえばあるだろうけど、致命打になるかというとどうだろう、と思う。

では世界市場で完敗し、国内の数字が重視されるvitaガーvitaガーはどうだろう。確かにvitaの後継機というのは出ない恐れは充分にある、しかしvitaの今の普及台数は、MHのようなキラーコンテンツに一切頼らず築いた数字だ。一時期のPSPに比べるとかなり規模が落ちたが、もともと中小の販売規模のIPの集合体であるので、ハードルが低い。大手のソフト投入もそれほど多くなく、ディベロッパーもそうだ。だからいきなりテタイテタイになるかといえば、何ともいえない。大手の場合、収益性の向上を狙って、利益の出ている部署でも戦略的に切り捨てる、ということはありえるが、中小は採算ベースに乗っている限りはおそらく続けるだろう。

日本におけるゲーマー向け和ゲーソフト市場においてユーザーの満足度を握っているのは大手の大型IPではなく、中小メーカーと彼らが作る中堅以下の販売規模を持つIP群だ。彼らがきっちり採算ベースで商売できるか、に掛かっている。彼らが商売できる位の市場規模だけは死守して欲しい、というのがゲーマーとしての私の偽りない願いだ。イメージエポックのようなディベロッパーがPS市場においては出ないことを併せて願っている。

そして、大作依存の任天堂ほどシュリンクしたときの影響は大きい。また任天堂の全体に占める日本市場のシェアはSCEほど低くは無い。経営的な、マクロで見たときの観点で、2015年度の正念場はどちらかといえば任天堂のほうだろう。

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